包茎の種類について
医学界における包茎の定義は
包皮に覆われている亀頭をどうやっても露出できないこと、
または露出させることで支障が出る状態
でした。
ただし、日常生活の中で私たちが一般的に感じている包茎の定義はちょっと違います。
一般人が持っている包茎の認識って
亀頭を全部露出させるのに、皮を剥く必要がある
状態ではないでしょうか。
ちょっと混乱してきますよね。
そこで、医学界と私達の意識とを対比しながら、包茎の種類についてまとめてみました。
医学会で言う「包茎」とは一般的に言われる真性包茎のこと
東しげぽんは、通常時・勃起時にかかわらず、包皮が全く剥けませんでした。
マックス剥いて、亀頭の先っちょが2~3ミリ出る程度。
ただし、そこまで頑張って広げちゃうと包皮の先っちょが赤く腫れたり血がにじんでしまう状態でした。
なので、医学界で言うところの包茎になります。
一方、包茎の種類としてよく
「真性包茎」「仮性包茎」「カントン包茎」
があるといわれていますよね。
真性包茎っていうのは、まさに医学用語の包茎と同じ意味です。
茎太郎も、当時はこの3つの中でいうと真性包茎に該当していました。
真性包茎の状態でペニスを清潔に保つことはほぼ不可能に近いです。
なぜなら、全く皮が剥けないので、ペニスについた恥垢や雑菌を洗い流すことが出来ないからです。
そんな不潔な状態のペニスだと、亀頭炎や陰茎癌、淋病性尿道炎などの性病になる可能性があり、パートナーの女性を子宮頸がんにしてしまう可能性もあるといわれています。
なので、真性包茎だと手術する必要があります。
ペニスの包皮を切除して、陰茎に縫合する手術です。
真性包茎の手術をして包茎が治れば、
亀頭が露出するので亀頭の状態を清潔に保つことができます。
仮性包茎は、亀頭を清潔に保てば健康的な害はない
包茎の種類として、「仮性包茎」もよく耳にすると思います。
仮性包茎とは、勃起してない平常時には亀頭に皮が被っているけど、手でむくと亀頭を露出させられるペニスのことをいいます。
程度もピンキリで、ペニスが勃起すると亀頭がほぼ露出する正常に近い軽度の仮性包茎から、ペニスが勃起しても亀頭がほぼ皮を被ったままの重度の仮性包茎まであります。
・・・
が、実はこの仮性包茎って医学用語ではなく造語なんです。
つまり、仮性包茎っていうのは、医学的に言うと包茎ではないってことです。
仮性包茎は、自分で剥けば十分亀頭を露出することが出来る。
つまり、ペニスについた恥垢や雑菌などを洗い流し清潔に保つことができるので、先ほど上げた陰茎癌や、パートナーの子宮頸がんなど、少なくとも包茎が要因で生じる可能性のある病気のリスクを減らすことはできるので、健康上は治す必要がないってことです。
では、なんで仮性包茎の手術の需要があるのでしょう。
クリニックでの手術での多くは、仮性包茎の手術だそうです。
それは、美容上つまり見た目の問題から仮性包茎手術の需要があるのです。
・友達と温泉旅行して、裸になったとき、自分だけ皮を被っているのはみっともない。
・スポーツジムのサウナでは、必ずタオルで股間を隠す
・将来老人ホームで介護を受けるとき、包茎だと思われるのが嫌だ
このような病気の予防や衛生上の問題ではなく、
見た目の問題で手術を受ける人が仮性包茎の大半を占めるということです。
皮余りが気になる人は、仮性包茎を検討すると良いと思います。
急ぎの手術を要するカントン包茎
これまで、真性包茎と仮性包茎について触れましたが、残る1つに嵌頓包茎と呼ばれるものがあります。
難しい漢字ですが、かんとん包茎と呼びます。
カントン包茎っていうのは、何とか包皮から亀頭を露出させることはできるんだけど、先っちょの口が狭すぎるため、勃起時にペニスが締め付けられる状態のペニスのことです。
冒頭の包茎の定義でも触れましたが、亀頭を露出させることで支障が出る状態にあたります。
ペニスが包皮口に締め付けられることから、
血管やリンパ管が、血行障害・循環障害をひきおこしてしまい
亀頭が赤紫色に腫れてしまいます。
そんな状態を放置しておくと、ペニスが炎症を起こして激しい痛みを伴ったりします。
そして、最悪ペニスが壊死してしまう恐れもある非常に危険な状態になってしまいます。
カントン包茎は、真性包茎よりも厄介だと思います。
真性包茎は日常生活において激しい痛みを伴うものでは必ずしもないため、今すぐ日常生活に深刻な影響を与えることは少ないと思います。
しかしカントン包茎は、剥けている状態でうっかり勃起してしまうと、とたんに激しい痛みに襲われてしまうため、もはや満足な日常生活を送れる状態ではないのです。
例えていうなら、真性包茎の手術が「緊急ではないが、なる早で重要なこと」であるのに対し、カントン包茎の手術は「緊急で重要なこと」だといえると思います。
一概に「包茎」といっても、このように全く異なるタイプがあるってことになります。